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【お客さま事例】 ERPソリューション GEMPLANET Ver.2 - 株式会社イクタツ



ITシステム内製、自社開発主義のイクタツが「『GEMPLANET』を選んだ理由は、ITパートナーとして23年間お付き合いする間に感じた日立というブランドへの信頼感でした。」 株式会社イクタツ 管理本部 副本部長 横山武士氏(右) 管理部 次長 中島栄司氏(左)

株式会社 イクタツ

大正4年創業、 米穀常温倉庫、 精米工場、 米飯工場、 物流センターを持ち、着実に事業拡大を続ける『お米卸のイクタツ』。それを支える基幹システムは、内製、自社開発でやられています。

少数精鋭のIT要員で進化を続けるイクタツの基幹システム。 23年前からその進化を主導し、今はCIOとして経営側から指揮を取られる横山武士氏。 その進化を技術的に実現させてきた、管理本部 管理部次長の中島栄司氏に、 「GEMPLANET」導入を通して、イクタツが求めるITパートナー像についてお話を伺いました。

イクタツの業態について

(上)精米・米飯工場のあるイクタツライスステーション (下)分析検査の様子

― イクタツの業態について教えて下さい。

イクタツは、 多くの「食の匠」へ卸している「丹精の賜物」ブランドのお米を中心に、 米飯 ・ 加工米飯 ・ 酒類 ・ 調味料 ・ 小麦粉など約2,000種の商品を扱っている食品卸売会社です。

自社の米飯工場では、 1日12万食のお米を炊き、 加工米飯工場では、 寿司店向けに「酢飯」、 スーパー向けに「おにぎり」などを製造しています。 販売先は、 町の飲食店からスーパーまでと幅広く、 約1,400社、 3,700店鋪あります。

事故米騒動などをきっかけに、 食品の安全性への関心はさらに高まっています。 当社では、 消費者の皆様に安全な食品をお届けするため、 徹底した品質管理を行っています。

例えば白米の場合、 原料玄米は産地の農協など信頼のおけるパートナーから仕入れ、 入荷した玄米はサンプリングによる分析検査をして、 原料段階での品質把握を必ずおこないます。 不適切な農薬やカビ、異物混入などの問題は、 原料の段階で見つける仕組みです。

こういった品質に関する取組を公的に証明するため、 精米工場ではISO9001を、 米飯工場ではHACCP(※1)を取得しています。

*1:
HACCP 食品の衛生管理システムの国際標準。

「食品卸売会社イクタツ」のITシステム概要について

― 「食品卸売会社イクタツ」のITシステムについて、 具体的に教えて下さい。

イクタツは事業ドメインを「食と暮らしのサプライヤー」に設定し、物流センターでの365日24時間稼働、取扱い商品のフルライン化へ取り組んでいます。

そのために、「品質管理の徹底」「在庫管理の精度向上」「物流の効率化」など、卸売業として充実させるべき機能について、私たちはお客さま視点で、次々とシステムを進化させてきました。


― それでは、業務の概要をお話しましょう。

1.品質管理システム
まず何より優先させて、 高度な品質管理を実現するトータル・クオリティ・コントロールシステムを構築しています。 これにより、 原料の受け入れから、 検査、 精米工程や無洗米工程などを経て包装に至るまで、 全ての工程をIT制御により監視、記録しています。 製造される商品は、 全てトレーサビリティーを確立できているということです。

2.工場システム
わたし達イクタツでは、自社内に精米工場と炊飯工場を有しています。ここでは、化学の力と人の経験を集結させ、消費者ニーズを先取りするお米をつくり上げてゆくことをポリシーとしています。そのために基幹システムとFAシステム(※2)連携による完全自動化体制を構築し、衛生面やスピード化に配慮し、コストダウンにも努力を続けています。これにより、 「チャーハン用は硬めに」といった炊き具合に対するお客さまごとの要望にも応えています。

3.庫内システム
倉庫内では、食品ロット別の賞味期限管理、生ビールや冷酒など食材別の温度管理などが重要です。賞味期限管理では、フレッシュローテーションを推進することで、廃棄ロスの最少化、販売機会の最大化を図っています。温度管理は商品マスタと棚割り指示を連動させています。そのため、全ロットIT制御しています。

4.配送システム
お客さまの調理システムを考慮した配送システムを構築しています。たとえば、配送コースを適正化させるために、人工衛星を使ったGPSシステムと連動させて、 配送車両のの実稼働状況を蓄積、分析しています。これにより、配送車両の物量優先・リードタイム優先の相反する条件を柔軟に共存させています。

*2:
Factory automation system コンピュータによって工場の生産を自動化するシステム
*3:
フルライン化 卸が取扱商品を統合化し、一括配送するなど小売業の仕入れの利便を図ること

イクタツのIT投資方針について

「弊社のIT部門は、お客さまの業務改革アドバイザーでもあります」

― 幅広くIT化に取り組まれていますが、イクタツのIT投資方針について教えてください。

小売の寡占化、SCM導入などの時代背景から、「中間排除」「卸不要論」が存在します。卸売業に求められるものが変質してきているということです。卸売業は薄利多売ですから、業務効率化が重要です。しかし、自社だけでの効率化は限界です。

そこで、卸基点のSCMとして、お客さま各店での発注業務簡素化や、仕入業務に関わる仕入確定や請求書チェックなどを、データ連携により、双方の効率化、コスト削減を図っています。 また、EOS発注やWeb発注も効率化へのターゲットです。当社のIT部門はお客さまご繁栄のための、あらゆる業務改革のアドバイザーとしてもご利用いただいています。
 

楽しい食生活をサポートします! 食がテーマのSNS「Foody」

さらに、効率化とは違う切り口になりますが、付加価値提供の一環として、「食をテーマにしたSNS、Foody」を立ち上げました。卸売業は、消費者との接点がありません。当フォーラムから消費者の声を吸い上げ、小売店へ提案をすることで、生産者、メーカーと消費者を結ぶ「物」とと「情報」のキーステーションとしてもお役に立ちたいと考えています。

当SNSで、専門家によるコラムや会員専用のフォーラムを通じて生活の基本である「食」を見つめ直し、より良い食生活を送るためのきっかけにしてもらえればと思っています。レシピ集やお店紹介など役に立つ情報も色々とありますので、ぜひこれをお読みの方も気軽に参加し、楽しんでもらいたいですね。

他社と大きく違うのは、そのほとんどを内製、自社開発していることだと思います。


― どのような体制で行われているのですか。

わたしがCIOとして経営側から指揮を執り、技術的に実現させるのが、管理部 中島です。


― なぜ、内製、自社開発にこだわられているのですか。

一般的に業務システム構築に多大な工数がかかるのは、すり合わせ作業です。

・経営方針とのすり合わせ
・実業務とのすり合わせ
・IT技術とのすり合わせ

ITシステム部門がすり合わせ役、調整役になってしまうと、プロジェクトに関わる部門、メンバーが増えていきます。これに比例して、情報共有、可視化などすり合わせの間接的な工数が膨れ上がり、情報の齟齬による手戻り工数も増えるという悪循環にはまります。

ITシステム部門が経営方針を理解して、事業、業務改革をリード出来れば、これらのすり合わせ作業は減らせます。イクタツの場合はこれが出来ているので、内製、自社開発の方が効率がいいのです。

また、自社開発といっても、ITインフラや新技術のサポートは外部に頼っています。自社でやるにはハードルが高く、メリットも出しにくいので。

IT自前主義のイクタツが、ERPパッケージを導入した理由

― 内製主体の御社が、なぜ、2003年にERPパッケージの導入を検討したのですか。

「これからも少数精鋭で新しい取り組みを実現して行きます」

旧来はICS(IkutatsuCountingSystem)という会計システムを内製していました。 どこの会社も同じことをする会計などのシステムは、内製化のメリットが薄いですよね。

それでも内製していたのは、お金の流れを確実に、効率よく押さえるためでした。 販売管理システムと会計システムが別々の仕組みでは、二重入力が必要だったり、入力ミスが発生し易かったのです。


今はどこのパッケージでも連携は容易ですから、ERPパッケージ導入の主な理由は2つです。


1 内製工数の削減
2 税制変更に即応したかった

1つ目の「内製工数」の削減ですが、少人数の体制でより多くの、より新しい取り組みを実現していくには、一方で古い荷物は降ろしていきたいということです。

2つ目の「税制変更に即応したかった」ですが、ICSの場合、改正後の法律を理解したうえでシステムへ反映させ、年末調整などのタイムリミットに間に合わせるという手間がかかっていました。パッケージであれば、この対応が省けます。

「GEMPLANET」を選んだ理由

― 日立の「GEMPLANET」を選んだ理由を教えて下さい。

ERPパッケージの導入にあたり有名どころ3社くらいを比較しましたが、会計・人事・給与システムの場合、内容に決定的な違いはありませんでした。内容に大きな違いがないのなら、日立の「GEMPLANET」にしようと思いました。理由は保守性からくるトータルコストの優位性です。

― 保守性からくるトータルコストとはどういうことでしょうか。

GEMPLANET導入において見積上のコストは安くなかったです。それでも他社との比較において違い過ぎるほどのコストではありませんでした。またある程度の期間使っていくシステムでもあるので、その期間全体を見てコストと対比し信頼できるシステムなのかということを検討しました。

食における安全・安心と同様に、システムについての安全・安心も何事にも替えがたく重要なことです。安全は仕組や構造で確保されますが、こと安心は人の心の問題です。人を安心させるのは仕組や構造だけではなく、最終的には導入後に信頼をおける「人」がいるかどうかなのです。

日立の営業、SE、CEは、顔が見えます。23年間、実際に対応する人が変わっても、当社の業務内容やITシステムのことをよくわかっているので、話も早く、安心してまかせられます。

その結果、日立の「GEMPLANET」に軍配が上がりました。

最後にひとこと

「これからもITパートナーとして信頼に応えていきたいと思います」

― 日立への、今後の期待があればお願いします。

ちょっと良いことばかり言い過ぎたかもしれませんが、概ねこんなところが真実です。日立電子サービスとは、20年以上かけて作り上げた信頼関係があります。IT提案や技術力は高く評価していますので、これからもパートナーとして一緒にやっていきましょう。

本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。


株式会社イクタツのホームページ
取材日時: 2008年9月

  • 本事例中に記載の内容は初掲載当時のものであり、変更されている可能性もあります。詳細は日立電子サービスへお問い合わせください。
  • 事例は日立電子サービスの特定のお客さまでの事例であり、すべてのお客さまについて同様の効果を実現することが可能なわけではありません。